コロナが終息したら在宅勤務はどう変わるか、周辺環境から推測してみた

コロナが終息したら在宅勤務はどう変わるか、周辺環境から推測してみた

コロナが終息したら在宅勤務はどう変わるか、周辺環境から推測してみた

プログラマとしてはフルリモートで全然問題ないことがわかった2年間だったと思います。
一方で、業界参入した若手プログラマは「教えてもらえる人が近くにいない」環境はなかなか辛かったのではないでしょうか。
そんな状況を受けて「コロナが終息したら在宅ワークはどうなるか」を考えてみたいと思います。

在宅ワークの功罪

コロナの影響で急速に進んだ【在宅】と言う働き方ですが、2年間で良い面も悪い面も浮き彫りになってきました。
プログラマの現場としての功罪を主観でまとめてみたいと思います。(ヒアリング対象:私の周りの人々)

プログラマにとって良かった点

  • ダブルワークが容易になった
  • ちょっとした事を聞かれる環境がなくなり作業に集中し易くなった
  • AWSなどの整備が急速に進み案件が沢山出てきた
  • GitHubやNotion、Slackなど情報の発信/記録/共有手段がしっかり構築される案件が増えた
  • 時間の使い方が自由になった

プログラマにとって悪かった点

  • 仕様決めの速度が遅くなった
  • ちょっとした事を聞く環境がなくなった
  • GitHubが使えない人は仕事をとれなくなった
  • 実績を残さないといけない状況ができた(席に座ってるだけでは評価されない)
  • コミュニケーションが難しくなった

Slackコミュニケーションで気軽に聞ける環境ができたと私は思っているのですが(イヤホンされてると聞きにくいじゃん?)別の考えもあるようですね。「Slackの方が頭をまとめて記載しなきゃいけないから面倒になった(それで時間割かれて効率落ちた)」と仰る方もいました。

私の周りの状況

1つの現場の代表者は「今後も出勤しなくていいんじゃね?」と言うスタンスです。
もう一方の現場は「個人の出社率50%を目指して出勤の調整をしてください」とアナウンスが流れました。
(週の半分は出社してくださいという意味です)

このように、出勤を求める会社とそうでない会社に分かれている感じです。
この問題は「コミュニケーション」をどう捉えるかによって対応が異なっている様に感じます。

前者の方はSlackで十分コミュニケーション取れてるという認識

案件が複数の企業が集まって1つのコンテンツを作製しているというものなのでslackZoommeetといったツールがコミュニケーションに寄与したと考えているようです。なぜかというと、これらのツールを使って全員参加の打合せがし易くなったからです。

同じ部屋で顔をあわて会議をしていた時代は、各々の会社でまとめた資料を代表者が持ち寄りコミュニケーションをするという仕組みでした。関わっている全員で集まるなんて非効率ですから、階層式だったわけです。

これが1つの仮想空間に全員が集合できれば「各々にかかる【移動時間】」は無くなりますから、その時間を作業に割り当てることができます。効率いいですね。その上、同じ話を聞いていられるわけですから伝言ゲームのような伝達の必要もなくなります。「あの時の話」で通じる状況ができるわけです。

仕事上のコミュニケーションは十分に取れていると言えますよね。

後者の方は在宅勤務で十分なコミュニケーションが撮れていないという認識

この話をよく聞くと「不十分なコミュニケーション=雑談コミュニケーション」の事でした。仕事だけの話をするわけではなく、個人をよく知っていた方が話振りから「ニュアンス」を受け取ることもできますよね。

お笑い芸人の「押すなよ」じゃないですが、人間って「言葉にしている事」と「本来の思い」に乖離がある場合があります。そう言った事を勘付けないと【不満】が溜まります。
そして【不満】が溜まると仕事自体の効率が悪くなります。

確かに雑談をしようとしている時にSlackのようなツールは嫌ですよね。
色んな人に見られてるわけですし、実際に私自身もSlackで個人的な話してません。
Zoom会議の前とかに雑談する事はありますけど、会議前の5分程度でしょうか。

個人を知らない事で色々気づけない事あるよね、その為には顔を合わせたコミュニケーションが大切だよね
在宅勤務では悩みに対するフォローもできないし、そもそも気づけないじゃん。

で、結果的にこの問題が非効率な方に働く力になるよね。という事らしいです。

コロナが終息したら在宅勤務はどう変わる?

多分、中小と大手で対応が分かれる形になると思います。

  • 中小は作業の効率化重視で可能な限り在宅勤務継続
  • 大手は社員同士のつながりを強化することで全体の効率を画策

営業会社などは顔を合わせての商談の方が印象を強く残せますから出勤ベースになると思われます。
となると、社会全体では8割は在宅勤務がなくなり2割が残る感じになるのではないでしょうか。

IT系の企業に限って言えば、8割が在宅維持、2割が出社型に戻るというイメージを持っています。
だってねぇ、本当に会議便利ですよ。伝言ゲーム無くなるし。

まとめ

これからも、プログラマの案件ベースでは「地方で東京の仕事を取る」という事は十分にできると思います。
地方のプログラマが頑張れば、業界全体で【常駐】という概念が薄まるのではないでしょうか。

その時辛いのは「初心者プログラマ」です。
自走できる技術者になる必要性を今後より強く求められることになると思います。
頑張っていきましょう!