Googleの商品検索(ショッピング)に記載させるための表記について

Googleの商品検索(ショッピング)に記載させるための表記について

Googleの商品検索に記載させるための表記について

google検索で商品の欄に登録してもらうためには次のどちらかの手段を使う必要があります。

  1. Googleの決めた仕様に合わせて商品データを加工しGoogle Merchant Centerに送信する
  2. Googleの自動フィードが読める形にWEBサイトを作成しクローラーに読んでもらう

作業としては2が楽です。
が、このGoogle先生が求める形に情報を成形していない自店舗向けカートが多いのが現実。
となれば「自作するしかない」と言う事で諸々の段取りを勧めています。

今回はその流れの中の備忘録としてGoogleが求めている商品情報についてまとめてみます。

Googleが求める商品情報の構成

詳細は『Google商品データ仕様』確認してください。
必須、条件付き必須だけを抽出してみると19項目。その内『必須』8項目、『条件付き必須』11項目でした。

以下その内容です。

属性 基本的な内容 必要性 形式 備考
id 商品SKU 必須 最大50文字 可能な限りSKUだが一意の値であれば良い。ただし、更新時も同じ値を使う必要がある。
title 商品名 必須 最大150文字 ランディング ページの商品名と一致する正確な内容。「送料無料」のような宣伝文、すべて大文字の名前、目を引くための特殊文字は含めない。色やサイズといた特徴は含める必要あり。
discription 商品説明 必須 最大5000文字 ランディング ページの説明と一致する正確な説明。TITLEと同じく宣伝文字を入れるのはNG。情報は商品のみに限定。店舗のセール情報などは含めてはいけない。
link 商品ページURL 必須 確認済みのドメイン名を使用する事。RFC 2396 または RFC 1738 に準拠したエンコード済み URL で登録。
image_link サムネイル画像URL 必須 使用可能な画像形式は、アニメーションを除く GIF/JPEG/PNG/BMP/TIFF。ファッション関連は250×250px以上、それ以外の商品では100×100px以上。ファイルサイズは16MB以下。透かし文字、枠線はNG。
availability 在庫状況 必須 固定の値のどれか 記載する値は次の3つのどれか。In stock(在庫あり)、out of stock(在庫なし)、preorder(予約)
price 価格 必須 数字+単位 価格と通貨を正確に登録。価格はランディングページと同じである事。
condition 商品の状態 必須 固定の値のどれか 記載する値は次の3つのどれか。new(新品)、refurbished(再生品)、used(中古品)
adult アダルトコンテンツか否か 条件により必須 固定の値のどれか Yes、Noのどちらかを記載。アダルトコンテンツでない場合は指定しなくても良い。その場合はNOが自動的に適用される。
multipack まとめ販売の商品点数 条件により必須 整数 まとめ販売でなければ項目は不要。6個セット等のまとめ販売の場合は商品点数を記載する。
is_bundle 組合わせ販売か否か 条件により必須 固定の値のどれか Yes、Noのどちらかを記載。組合せ販売でなければ値は不要。また、メイン商品が何かはっきりしていない場合も不要。
age_group 年齢層 条件により必須 固定の値のどれか ファッション/アクセサリーの場合に必須。
color 条件により必須 最大100文字 ファッション/アクセサリーの場合に必須。数字は使用してはいけない。また、画像参照などの文字もNG
gender 性別 条件により必須 固定の値のどれか ファッション/アクセサリーの場合に必須。
material 素材 条件により必須 最大200文字 バリエーションのある商品の場合必須。それ以外は省略可。
pattern 条件により必須 最大100文字 バリエーションのある商品の場合必須。それ以外は省略可。
size サイズ 条件により必須 最大100文字 バリエーションのある商品の場合必須。ファッション/アクセサリーの場合も必須。
item_group_id バリエーションがある商品のグループID 条件により必須 最大50文字 バリエーション商品のグループごとに固有の ID を指定します。可能な場合は親 SKU を使用
shipping 送料 条件により必須 詳細はここ Google 掲載の拡張リスティングの場合は全商品アイテムで送料が必須。Merchant Center アカウントの送料設定を個々の商品アイテムでオーバーライドする場合や、商品アイテムの配送先の国を追加で指定する場合に、この設定を使用

ファッション系は必須項目に4つ追加され12項目が対象になります。

楽天市場/Amazonに出品の商品はGoogleさんに拾ってもらい難い

ここら辺はEC先行企業の痛い所だと思います。

端的に言うと「楽天市場やAmazonは嘘や余計な情報が多く拾う価値がない」と判断されているのだとか。

この問題について、Amazonのセルラーフォーラムでこんな記載を見かけました。

現在、アマゾンでは虚実商品コードで登録されている不正カタログで溢れており、これらの存在も障壁になっております。

一時テクニックとして流行った奴ですね。
「価格を比べられやすいAmazonだから別のJANで登録してしまえ!」と。

この被害は多くの方が受けたのではないでしょうか。
私の受けた被害はこんな感じです。

1500円前後フライパンを出品したら同一JANでちょっとアダルトな7000円程度の商品が出品されている。
Amazon提供のExcelマクロツールで出品したところ、この商品に値付けされ注文が殺到。
理由を説明させていただき丁重にキャンセル処理するも購入者から最低評価をバシバシ受け出品停止処分。
Amazonに報告/相談するも取り付く島無し。
で「こんなモールやってらんねー」と5年くらいAmazon放置。

楽天市場の場合は【商品名が検索の命】ですから、この中にいろんなワードを含めます。
Googleさん的にはコレが邪魔なのだとか。
まぁね、その気持ちはよくわかります。
いい加減に商品名至上主義な検索システム辞めてもらいたいですもん。

と言う事で、Amazonや楽天市場をGoogleショッピングの検索に掛けたければ自前で申告しないといけないんですね。そうでない場合は『奇跡』を待つしかない。

今後のECの動きを予想してみる

何回も記載していますが「楽天やAmazonをまず開く」という動作が減少していくと思っています。

購入商品が決まっている場合は別です。
「○○が欲しい」⇒「Amazonだといくらかなぁ」という導線だからです。

でも多くの人は「どの商品が良いかなぁ」からスタートします。
この時、漠然としていればしているほど最初の検索はGoogleが選択されます。
そこにショッピングというタグが併設されているのですから、この価格は間違いなく見る事でしょう。

そして、Amazonや楽天市場を確認すると「(Amazon税/楽天税の関係で)直売サイトよりも値段が高い」
こう言った情報を得た状態で「どこで買うか」という取捨選択に至るわけです。

Amazonや楽天市場がポイントの大量配布を行う理由もここら辺にあるんだろうなぁ。
「楽天のポイントが2000円溜まってるから楽天で買った方が安くなるじゃん」とかね。
実際はみんなが高く購入してる分だけポイント貰ってるんって構図なんだけどね。

由々しき問題はGoogleルールに則した出力をするカートが少なすぎる事

私も存在すれば自分で作ろうなんて考えません。
でも、無いんですよね…。

ここら辺が不思議でしょうがない。
カート屋は形を作る事が優先で検索は二の次だから?

私の感覚ではYahoo!ショッピングが唯一Google検索に載ってくる大手モールです。
さすがEC後発のIT企業って感じですね。
後は『おちゃのこ』っぽいのをチラホラ見るかな。
ホントそんなもんなんですよね。

まとめ

必須項目の項目数は少ないですが、列記しなかった『省略可能な項目』も存在しています。
Googleさんは情報のマッチングを重要としているので、記載できるすべての項目を満たしている場合、検索上位に掛けてくれる可能性は高くなるそうです。

こうやって考えていくと、やれるけど実行できていない事ってまだまだありますね。
さぁ、今日も頑張ろう!