ECサイトの失敗例~実例から学ぶ編①選択と集中~

ECサイトの失敗例~実例から学ぶ編①選択と集中~

ECサイト運営は世の社長たちが思ってるほど簡単ではない

とかく勢いのある会社や気の大きい会社では「これからの時代ECサイト必要だよね」なんて上からの掛け声で行動に移っていきます。

即実行の行動力と精神は素晴らしい!

でも、得てしてこういった企業さんは2年後、EC事業からの撤退を言い出します。
だって、普通にしてたら売上なんて上がりませんから!

店売りよりも競争が激しいのがEC事業です。
その中で、労力をかけ知恵を絞ったところのみが勝ち続けているんです。
そう考えれば最初の計画が物凄く大切で、即実行は悪手である事に気づきます。

商売をするのは購入してくださるお客様ですが、その前にモールシステムやGoogle検索といった計算機相手に勝負をしなくてはなりません。
「この商品はどこよりも優れているから絶対売れる!」
その考えは無策無計画。地獄の扉の出発点です。

私の失敗例~選択と集中~

選択と集中。そんなに悪いイメージの言葉ではないと思います。有限の資源をどう配分するか、そんな話の中で出てくる言葉です。
でもこいつは諸刃の剣。間違った集中をすると階段を一気に転げ落ちます。

私のお店では主にフライパンなどの調理道具を扱っています。
2年目にして波に乗り売上は順調に推移しました。

成功の秘訣は1点集中。

一つの商品に的を絞り集客やコンバージョンの定点観測をし、モールにアルゴリズムの変更があったと感じたらすぐに商品名を調整を徹底していました。
そんな順調にいっていた矢先、育て上げた人気商品の廃盤が決定しました。
私の店では売れていましたが、卸事業の方では芳しくなく、そこに原材料の高騰を背景とした値上げが加わったためやむを得ずの廃盤でした。

人気商品への一極集中は売上げを積みやすいですが、失った時の損失もでかい!

私の場合は廃盤が原因ですが、値上げやブーム終了でも同じ現象が現れます。
人気所品は伸ばしつつ、商品の底上げが必要です。

そういっても時間は有限です。
だからこそEC業務(主に出品に関わる業務)のシステム化が必要なんです。

 EC事業を成功させる大切な要素はたった2つ

  1. 毎日更新を続ける事
  2. 成功するまで続ける事

モールを利用したネットショップは最初の売上は上げやすいですがモールの様々な要求や変更についていく必要があります。仕様変更による浮き沈みとメンテナンスに根負けしない力が必要です。
自社ドメイン店舗は波に乗り顧客が付いたらとても強い媒体です。ただし非常に歩みが遅いため、あきらめない心がとても大切です。

社長さん、新規事業は長い目で見ましょうね。最終的には絶対に損のない媒体になるはずですから。

この2点をクリアできれば必ず儲かる媒体になります。