キーワード自動挿入機能を運用して1年。今見えてきている課題

キーワード自動挿入機能を運用して1年。今見えてきている課題

キーワード自動挿入機能を運用して1年。今見えてきている課題

楽天スーパーセール始まりましたけど、皆さん売上どんなでしょう。
ウチは近年まれにみるダメさです。

前回までは逆張りでも売上げ件数が伸びて利益が伸びてという状況を作れていたのですが、今回は新規ユーザーが増えたからか集客全く伸びません。スーパーセールサーチからの導線が異様に伸びてるんでしょうね。
※逆張り:セールには一切参加せずセールによる全体の伸びの恩恵だけ受けようという策

最近はシステム開発ばかりで自店舗のメンテ疎かになってるのでツケが廻ってきた感じですね。
大いに反省です。

ECの一番の壁は集客だと思う

先日、とあるECコンサルの方とお話しする機会がありました。

その中で仰っていた事に私は大賛同でした。

「集客が無いのにコンバージョン対策に力を入れても売上はついてこない」

そうなんですよね、コンバージョンをどんなに極めても精々5%だと思います。
逆に、5%もコンバージョンがある状態は集客が弱い可能性すらあります。

広い範囲に網を仕掛けられていないと言うかね。魚群探知機を使った効率の良い集客と言う事も出来ますけど。
そこら辺はきっと思想で分かれるのでしょう。

キーワード自動挿入機能の課題

この機能を作成し運用開始から1年が経過しました。
その中で発生した事柄(顧客クレーム等)をまとめてみます。

  1. 商品と関係ないキーワードが優先評価される
  2. 商品名に誤った重要ワードが入ってしまいクレーム発生 ⇒ 除外ワードシステムを構築して対応
  3. 除外ワードの登録数が多く作業性が悪い ⇒ 除外ワードを商品/店舗/カテゴリの3区分で登録できるように構築して対応

現行システムでは集客に役立ったキーワードの組み合わせを集客数を基に採点しており、商品名に部分一致するキーワードが入っていると追加ワードとして自動的に(商品名等に)加えていきます。

具体的な例で書いてみます。

『20cmフライパン』という商品があったとします。

店舗への集客は32cmのフライパンが最も稼いでくれていて、その際『大きい フライパン』というワードが多く利用されています。つまりは、店舗的には非常に重要なワードになります。
『20cmフライパン』という商品名の中には【フライパン】というワードが含まれているので、『大きい フライパン』と部分一致します。
店舗集客数が非常に大きい為、フライパン に付随する【大きい】というワードの評価は非常に高くなっています。

結果として、SEO的に重要であると判断され『20cmフライパン 大きい』という商品名が生成されます。

小さいフライパンなのに大きいと表記されていればこれは誤植です。
これがウチではIH対応というキーワードで発生してしまいクレーム化してしまいました。

解決するには商品毎の集客キーワードを取込んで登録カテゴリと関連付ける

例えば、楽天市場のこのページ(※RMSログインしてから開いてください)

https://rdatatool.rms.rakuten.co.jp/access/?menu=pc&evt=RT_P11_02&stat=1&owin=

このトラッキングデータから 【 閲覧 楽天サーチ 「****」】を探して【 *** 】を取り出す事が出来れば、商品&商品カテゴリとキーワードの相関図が作れます。
この相関図が作れれば同じカテゴリに登録した商品全般にキーワードを取り付ける事も可能です。

でもここにも1点課題が…。

  • 大きい纏りカテゴリを作成していた場合、いろんなキーワードが混ざる
  • カテゴリを細かくすると商品登録が大変になる

う~ん、ゴールに近づいた気はするのですが、まだ答えではなさそうです。

まとめ

基本的にこの2年間、商品ページや店舗ページを全くメンテナンスしていません。あくまでシステムの稼働テストと運用結果の収集に重きを置いていたので、そちららに力を注いでいました。
更新する時はシステムの自動更新機能でという流れでの運用でした。

その結果、弊社の店舗では次の事が起こっています。

  1. コンバージョン率の低下
  2. 5年間売れた事のない商品の成約数向上
  3. 集客商品数の向上(一点突破全面展開からの脱却)

簡単に言えば「今まで売れた事のない商品が売れるようになってきた」と言えます。
その副作用として(売れてなかった商品は画像1&枚商品情報少な目だったりするので)コンバージョンが悪化すると言う事態になっています。楽天の場合は39ショップもコンバージョン悪化の大きな問題ですね。

広く網に掛けるという今の方向性は多分間違えていないのだと思います。
『良いルールを見つけてAI化』最終目標のココに向けて頑張ります。