楽天倉庫、Amazon倉庫の簡易料金比較ツールを無料ツールとして公開しました

楽天倉庫、Amazon倉庫の簡易料金比較ツールを無料ツールとして公開しました

楽天倉庫、Amazon倉庫の簡易料金比較ツールを無料ツールとして公開しました

【楽天市場倉庫】や【Amazon倉庫】と呼ばれるロジスティクスサービスがあります。
全部の商品を倉庫に預ける事が出来れば、出荷は全てAmazonや楽天任せにできるので、時間の創出につながりますが、費用面の悩みがついて回ります。
『だったら、どんな状態になれば倉庫預けにできるのか、データ検証してみよう!』という事で作成したツールを公開します。

楽天倉庫とAmazon倉庫の料金体系

楽天倉庫価格

Amazon倉庫

※Amazonは画像にリンクを張ってあります。

特徴をまとめるとこんな感じです。

  • Amazon倉庫:条件分岐が細かい、請求はざっくり
  • 楽天倉庫:条件分岐がざっくり、請求は細かい

計算してみるとよくわかる事

どんなシーンでも自社発送の方が安いとついつい思ってしまいますが、意外とそうではないのだと気付かされます。

倉庫預けの方が安くなる条件は次の通りです。

  1. 商品のカートン入数が多い時、かつ、月間でカートン入数×n に近い数が出荷されるとき
  2. 倉庫納入送料を安価に手配できるとき
  3. 商品サイズが60サイズ以下の時

商品1つあたりで計算すると楽天とAmazonではさほど大きな違いは出てきません。しかし、この2社で大きく考え方の違うポイントもあります。

まとめて複数ご購入いただける場合は楽天倉庫の方が安価となる可能性が高い。

楽天倉庫は【配送費】と【ピッキング作業費】を分けて算出するため、複数購入いただくと『送料×1 + ピッキング料×n 』(※購入個数n個の場合)となり、安価なピッキング料にnが乗算されます。Amazon倉庫は送料とピッキング料が合算された値に対しnを乗算するため、購入個数が複数になった場合、楽天倉庫の方がかなり割安となります。

預けた方が得になる場合があるのは、結局それだけ一般の店舗とロジスティクスサービスの間に送料の差があるという事です。
弊社の場合で言えば地区によっては500円以上の送料差があります。沖縄への配送の場合なんて言ったら3000円も差があります。
この500円差の巻き返しは安価な商品ではなかなかつらい所です。

ロジスティクスサービスを使うと検索で優遇される?

Amazonではすでに『FBAを利用していない商品の場合は検索結果に表示されにくくなる』という仕組みが動いています。

楽天市場ではこのような検索優位性の操作ついて公言していません。しかし今後、同様の組み込まれる可能性は大いにあると思われます。

となると、どちらの倉庫に入れた方が得かという損得勘定も出てきますよね。面倒くさいですけど…。

まとめ

配送会社の企業契約運賃はこれから益々値上げする方向に動きそうです。
そうなると、Volumeメリットで安価な送料を期待できる『楽天倉庫』や『Amazon倉庫』の活用が戦略のカギになる可能性が大いにあります。

実際計算してみて驚いたのは、月間出荷個数の多い商品の場合、倉庫に預けた方が安くなるという事です。
逆に、月間1個しか出ないような商品は倉庫預けにしてもあまりメリットがないと言えます。

ロングテールの裾野は自社出荷、山はロジ倉庫出荷などの使い分けがどうしても必要になってきそうです。

でもねぇ、検索優位性を盛り込まれると売れない商品と売れる商品の差が更に拡大するという事態になるので、マイナー商品の取り扱いは結構つらい状態になるかもしれませんね。

コード

今回書いたコードです。PHPとJavaScriptを分けて記載しておきます。

PHP

JavaScript