見つめ直す必要がある『価格』と『価値』について
見つめ直す必要がある『価格』と『価値』について
基本的に商品の値段は下記ルールに従っています。
- 『需要』>『供給』の場合値上がりする
- 『需要』<『供給』の場合値下がりする
- 『価値』の認められないモノは値下がりする
- 『価格』の高い商品には何某かの『価値』が存在する
さて、『価値』って何でしょう。
言い換えるとすると…満たされる欲望の量?
欲しいと思っても手に入らないから価値が上がって、価値のないものは値下がりすると。
ここで私は大いに問題だと思うことがあるんです。
それは、EC事業における商品の価値って何?と言う事です。
なぜECでは過剰な値下がりが起こるのか
価値が無いから値下がりしている。なのに商品を求める方が多い。
欠品も多発するくらい需要に供給が追い付いていない。
なのに商品の売価が上がらない。
転売士さんたちが高額利益を確定しようとして値上げ合戦をしているマスクやトイレットペーパーなどの特殊な商品を除き、ほとんどの商品がネットに出すと値下がりを続けます。
これの原因、実はAmazonや楽天の倉庫が関係しています。
倉庫に預けた商品は出荷にならない限り保管料を徴収されます。
倉庫の最長保管日数を1か月として計画した場合、2か月目に入った商品は原価が余計に掛かっている商品となります。
『置けば置くほど赤字を垂れ流す商品』=『店舗にとって不要な商品』 => 『価値のない商品』
そして、価格比較サイトやシステムの安値追随機能がこの馬鹿値を継続させてしまいます。
システムによる価格最適化は行えるか
私も色々な指標を入れて作成しようと試みましたが、今は無理であると判断しました。
値下げツールなら作成可能です。最安値だけ追って、自社の利益率を閾値にして「乗る」か「反る」かを決めればよいので、そう難しいものではありません。
しかし、値上げを考える仕組みになっていない限り『最適化』とは言えません。
なので、私はこの仕組みの作成を断念しました。
※値下げだけ見てよいのであれば作成していたパーツがあるのでお声がけいただければ提供させて頂きます。
値上げの無い社会はモノの価値をどう見ているのか
ルールに則れば、ECで値崩れする商品は『価値』が認められていない事になります。
価値って何でしょう。
- ○○と比較して□□は優れている
- ○○と比較して□□は△△が良い
価値ってこういうのですよね。
そして、それを判断するのはその人と言う事になります。
ECの難しい所は、商品のご購入者さんはこの商品の価値を伝えてくれた店舗で必ずしも買うわけではないと言う事です。価値を伝えてくれた店舗さんを横目に、この商品に価値を感じていない店舗(安価に出品している店舗)から買おうとするのです。
『安い』事に価値がある?価値があるなら値上がりするハズなのに?なんか段々と矛盾が目立ってきます。
実は国内市場はモノがあふれていてそもそも商品に価値が無い
物販の否定になってしまいますが、半分程度は正しいのではないでしょうか。
心から『欲しい』と思う商品が実はない。
だから実店舗だろうがECだろうが安い値段のモノを探す方に行動する。
そうなんですよね、きっと。
価値が無いならLPの基本は価値を高める(欲望を掻き立てる)ために使うべき
ECではLPで商品のPRを行います。
LPで何を書こうか。機能の説明したり、その商品の際立った特徴を列挙したり。
いやいや、そうではなくて、LPでは購入したいと言う欲を掻き立てるために使うべきです。
例えば「この商品を使うと○○になりますよ」「他の人に差を付けられるよ」とか。
送料無料でなくては買わない。ん?配送に価値はない??
まぁ価値は無いと思っているんでしょうね。
そして「送料無料でなければECで購入しない」というのであれば、国内のEC事業は既に終末を迎えているのだと思います。
売れるために安価にする。安価でないと売れない。売る為に安価に合わせる。
こういった発想をどこかで転換しないと、ECに商品が流れなくなります。
事実、メーカーによってはEC出品禁止商品が増えてきてます。
私としてはつらい現実です。
まとめ
とりとめもなく書いてしまいましたが、ECに価値があるのであれば自ら値下げをするような『送料無料』などはやはり不要なのだと思います。三木谷さんに自信がなくなったのか、三木谷さん自身がモノ溢れ状態だからメガネが曇ってるのか、理由は分かりません。でも間違いなく楽天市場は国内で最も高いECモールになる事でしょう。
自店舗の運営強化。
修行もかねてPythonでカート作ろうかなぁ~と模索しています。
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