AmazonMWSから収集した商品データが使えるか検証してみた
- 2019.12.18
- スクレイピング
- Amazon, Laravel, MWS, MySQL, PHP, Yahoo!ショッピング, 価格自動調整, 商品サイズ, 最安値データ, 楽天市場, 自作システム, 自動化, 自動記入
AmazonMWSから収集した商品データが使えるか検証してみた
EC事業で最もつらい作業の1つに商品情報の登録があります。
メーカーから各モールに出品できる形でデータを貰えればいいのだけど、そういうわけにもいかず。
貰えたら貰えたで、他店と全く同じ商品ページが出来上がるので結局使えず。
なのでチマチマHTMLを書き上げるわけです。
そんな思いが募り自作したシステムが WebShopCreator です。
まだ調整中で楽天しか対応してないけどね^^;
多少のエラーがあってもマニュアルが無くても使ってみたいという方。まだ正式リリースではないため月額1万円で全機能公開しますのでどうですか?
と宣伝はこれくらいにして【AmazonAPIで収集したデータって正しいのか】について疑問が生じた為、MWSサポートに聞いてみました。
質問内容は2点、差異がある理由と修正の可否について
次のような質問をさせて頂きました。
- MWSで取得した商品情報にメーカーカタログと差異のあるものがあったが何故か
- 差異を見つけた商品については修正しても良いのか
答えは以下の通り
メーカーカタログと商品APIで取得いただいたデータに差分がある件につきましては、差分の原因は、メーカーカタログ情報と、弊社フルフィルメントセンターでの商品サイズ・重量の実測値との間に差分が生じていることにありました。
まず、弊社の商品カタログには、該当のASINの商品サイズ・重量として、弊社フルフィルメントセンターでの実測値が登録されておりました。この実測値が、商品APIで取得いただいたデータに表示されています。
弊社フルフィルメントセンターで商品サイズ・重量を計測する際には、商品が包装された状態で計測されるため、メーカーカタログ記載の単体商品重量よりも大きな値が商品APIにて返却されている状況でした。
なお、お送りいただいたメーカーカタログの画像によれば包装込みの重量が230gとのことですが、
なぜ弊社フルフィルメントセンターにて30gほど小さな値が計測されたのかまではわかりかねました。
弊社のFBAサービスが、商品サイズ・重量によって料金体系が異なるサービスとなるため、
商品のサイズ・重量情報については、弊社カタログ上、実測値を優先して登録させていただいています。
今回は実測値とカタログの数値の差分が30gほどと小さいため、情報の修正を承ることができかねます。
今後、実際のサイズ・重量と商品APIが返却するサイズ・重量情報に大きな差分があることがございましたら、
誤っていることがわかる情報(お送りいただいた仕様書画像のようなものでかまいません)を添えて
弊社テクニカルサポートまでお問い合わせいただけますと幸いです。
商品パッケージサイズはフルフィルメントセンターでの測定値だった
なるほど、計り方(その時の気温とか湿度とか)でパッケージに入った商品は差異が出ますから、カタログ値と実測値は確かに違います。上の回答をまとめると次のような感じですね。
- 商品サイズはAmazonカタログの登録サイズだからメーカーの公証サイズとは違うよ
- Amazonカタログの値が大きく違っても直せない時があるよ
- でも、変更の申請は受け付けるから気づいたら知らせてね
実測値だから正しいと判断していいのか、ココが疑問の出るところですよね。
AmazonMWSではパッケージサイズは多くの商品で登録されていますが、この理由もフルフィルメントセンターで実測しているからということがわかりました。
送れば測って載せるから送ってねと。
APIで収集した商品データは使えるか
何もデータが無いよりはあった方が良いので初期値としては使えると判断していいかもしれません。
でもねぇ、たまにJAN間違いしてる商品とかあるから100%信じる事も出来ないんですよね。
どうしたら使えるか考えてみると、取得できるAPI項目の中に【メーカー型番】の様の場所が!
JANとこの型番が両方一致した時にDBへデータを登録すれば行けるんじゃね?
と言う事で、システムに実装する事にしました。
実装してみて感じた事
Amazonカタログ、メーカー型番の入ってない商品も多い!
ジャンルにもよるのだとは思いますが、キッチン雑貨関連のジャンルだと約5000のアイテムに対して約250件のみ。
JANと型番一致で商品サイズとか更新した商品数がわずかこれだけ…。
これだと間違いは発生しないけど『実質使えない機能』に成り下がりますね。
まぁ、発想自体は間違えてないと思うので、後はミスのない商品一致方法を探るだけかな。
JANだけで取込んじゃうのが良いのかなぁ(悩)
MWSでは商品のレビュー数&点数は取得できない
楽天市場やYahooショッピングは取得できるのですが、AmazonMWSでは取得できません。
Amazonさんからの回答はこちら
まぁランキングは取れるから大きな問題ではないんだけどね。
Amazonの最安値データを取得してみて今後の実装を考える
今取り組んでいるのが、各モールの最安値と仕入原価、最低利益率を計算して自動で売価を調整する機能です。
テストを行っていますが、課題が何点かあります。
- 自動調整してしまうと楽天スーパーセールのような一定以上の割引率が必要なセールに参加できなくなる
- 単純に自社の利益率が下がる(売り上げは伸びる)
- たまにいるアホ店舗(定価2000円を100円で出しているような店舗)に引きずられ挙動を乱される
- 定価販売指示の商品も割引してしまい仕入先やメーカーに怒られる
今の所考えている解は2つ。
- 除外設定を用意する
- 組合せ販売などを充実させる
前者はシステム的な解で後者は運営的な解です。
「この商品はスーパーセールで集めるぞ!」と判断すれば、通常時の価格はちょっと高めに設定して価格連動から除外すればセール時に目玉として利用できます。
また、組合せ販売などで本来の価格を見えにくくすれば、価格比較の恩恵からは抜けてしまいますが利益率の確保にも役立ってくれますよね。
まとめ
これからのECは少人数で人件費を削りながら行わないと利益が出ない時代に突入すると思っています。
生きにくい時代ですが、モールもユーザーも価格の安さを基準に選ぶ事が喜びとなっていますので、加速こそすれ低利益の流れが変わる事はないでしょう。
業務の多くをシステムに任せる程度に仕事を効率化出来ないとこれからは厳しそうです。嫌だけどね。
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