運送会社さんの特徴と動向

運送会社さんの特徴と動向

最近の運送会社の動向

どの運送会社さんも「値上げさせてください」「レーザープリンターから帳票出力してください」の繰り返しです。
ネットショップ部門である私のパートではB2クラウドやe飛伝2で出力しているのでレーザーの方はすでに実施済みで関係ないのですが、卸店である親会社の方ではまだインパクトプリンタを利用しており2年ほど前からず~~っと言われています。
親会社の社内SEでもある私は「自前で構築しているシステムがあるのでそれぞれの運送会社さんのアプリを利用しようとすればアプリ同士をつなぐコンバーターが必要になります。その開発費を出していただけるならレーザープリンターで出力する仕組みを構築できます。」と言い続けています。

でも経費削減のため自社のシステムを使って出力してくださいという事なので、経費の掛かる話は最初から聞く耳を持っていないようです。
「それは出来ません。でもレーザープリンターで出力してください。そうしていただけないのであればさらに値上げする事になります。」と言われてしまいました。

結局、今の段階では流通インフラを持つ運送会社が強く荷物を送る販売会社側は運送会社の言い分を飲まなくてはいけないという状況です。
運送会社さんが忙しいのはよくわかるんですよね。
でもね、新しい仕組みを採用してくれないならもっと価格が上がりますってその強引さはどうなんでしょう。

あるシステム屋さんと話をしたところ「それぞれの運送会社のデータの形が異なるし、変わるのでソフトを作れない」との事。
だから欲しいという会社があって作るとオーダーメイドアプリになり高額になるのだそうな。
運送業界でまとまってデータ仕様決めれば済む話だと思うんだけど…。

とまぁ愚痴はこの辺にしといて、運送会社の動向を記載してみます。

ヤマト運輸

個別配送に力があるが長距離配送に弱い。
Amazonの配送窓口となり配達物の量が大幅に増えた。
物量の増加と共に、配送シュミレーションが回らず配送スタッフの補強で対応。
人件費がかさみ真っ先に配送費アップの交渉を切り出すことになった。

トラックは積載量100%で最も効率が良くなる。
そのため、物量が少ない地域では今でもそれほど高くない料金で物量を増やす作戦を立て提案している。

佐川急便

大型中型のトラックを多く持ち中長距離配送に強い。
同じ条件で価格を出してもらうと発送地点から距離が離れるほどヤマトよりも佐川急便のコストが安くなる。

BtoBの荷物も多く扱う為、e飛伝を利用してもらい集荷の効率化を進めたいと考えているようで、この圧力が非常に強い。
最近2年間で配送費用が最も値上げした。

西濃運輸

BtoBの配送が基本。宅配も行うが主力としていない。
荷物の扱が荒く、発送した商品が届いた時に壊れていたことも度々あり壊れる可能性のある商品の発送には向かない。
価格は交渉次第で最も安くなる。
不在時の再配達など宅配で必須のサービスについては質は高くない。

日本郵便

離島や沖縄県への配送は最も安くなる。
配送までに時間がかかるため急ぎの荷物を送る際の利用は適さない。
物量が多いと運賃は最安値を付ける事もある。

まとめ

運送コストを下げようと思った場合、1か所の配送会社に決め打ちすると物量が増し価格交渉の材料となるが、値上げを迫られた時に逃げるルートがなくなる。近距離が強いヤマトと長距離が強い佐川の2社は出荷量を調整しながら常時利用していた方が良い。楽天市場などが提供するモール共通配送価格については、月間300以上の出荷がある場合、運送会社と直接契約した方が割安となる可能性が高いので直接交渉をする事。