EC業務のシステム化で実装したい機能②

EC業務のシステム化で実装したい機能②

外注費用と更新頻度(希望)から実装するシステムを考察②

①で考察した項目を消してみました。思っていたよりもシステム化で対応できそうな感じです。

  1. SEOワード調査 :実装する 
  2. 価格調査 :実装する 
  3. 商品名や説明文のSEOワード入替
  4. 販売価格変更 :閾値と実行商品を絞る仕様で実装 
  5. 出品商品の説明文作成
  6. モールイベントの対応
  7. 出品商品のLP作成 :難しそう⇒保留
  8. サムネイル画像の作成
  9. 出品商品の画像撮影

SEOワードの書入れ実装を検証

SEOワードの候補取得は実装が出来そうです。問題はどこにどのように記載するかです。ひとり店長としては全てのモールに最適化した商品名や商品説明文を1つづつ記載していく労力はありません。そのため、全てのモールに同じ文章を付けたくなります。

キーワードの記載場所

全てのモールに同じ文章を記載する。実はこれが大きな落とし穴。キーワード検索対象の場所減点ワードがモールによって異なります。以下具体例を記載します。Yahoo!は全角の記号やスペースを嫌う傾向があるそうです。

減点ワード

文字 用途 楽天市場評価 Yahoo!ショッピング評価
【】(スミツキ確固) 文字強調の記号 影響なし 減点対象
[](角カッコ) 文字強調、分類に利用 影響なし 減点対象
≪≫ 文字強調の記号 影響なし 減点対象
<> 計算記号、マーク 影響なし 減点対象
文字強調の記号 影響なし 減点対象
注意書き等の記号 影響なし 減点対象
★☆ アイキャッチ 影響なし 減点対象
△▽▲▼ アイキャッチ 影響なし 減点対象
文字強調の記号 影響なし 減点対象
文字強調の記号 影響なし 減点対象
◆◇ アイキャッチ、項目記号 影響なし 減点対象
■□ アイキャッチ、項目記号 影響なし 減点対象
●○ アイキャッチ、項目記号 影響なし 減点対象
全角スペース 文字の分離 影響なし 減点対象 (単語間の距離が離れる)

※商品名に入れた際の評価:Yahoo!ショッピング担当談

SEOワード記載箇所

モール名 テキスト検索対象カラム
楽天市場
  • 商品名
  • キャッチコピー (PC用キャッチコピー/モバイル用キャッチコピー)
  • 商品説明文 (PC用商品説明文/モバイル用商品説明文/スマートフォン用商品説明文)
  • PC用販売説明文
Yahoo!ショッピング
  • name (商品名)
  • headline (キャッチコピー)
  • explanation (商品情報)
Wowma
  • 商品名
  • 商品説明 ※全角512文字以内
  • 検索キーワード

Yahoo!ショッピングでは、表に記載した様に装飾文字が減点対象となります。楽天市場では結構使われてますよね。

また、ディスクリプションにあたるキーワード記載箇所を持つモールもあります。多店舗化が進まない理由の1つにこのモール毎に異なる仕様があります。私は楽天市場のデータをYahoo!ショッピングに上げようとして改行コードで四苦八苦した経験があります。統一しろ!と言いたいですが、まぁ永久に無理でしょう。

キーワードの記載頻度

SEOワードは常に調整するもの。出来れば更新頻度を上げたいものです。

外注にお願いしようとすると月額契約のコンサル業社さんか電話を掛けてくるSEO対策会社さんかの選択です。コンサル業者さんは請け負う仕事の範囲に差異はありますが、総じて50,000円~/月程度。SEO対策業者さん達は100商品20,000円程度が相場。月1回1,000アイテムの更新を外注すると計算上200,000円以上の経費が掛かります。

SEOワードの書入れは多店舗化が命題のシステム開発としては柱の機能と言えそうです。

SEOワードの書き方

Googleでは既に【自然文判定】が行われています。キーワードの羅列(俗にいうワードサラダ)では検索順位を上げる事が出来ません。ECではどうか。現在の所、楽天市場やWowma、Yahoo!ショッピングではワードサラダのペナルティーは無いようです。この理由の一つに商品を探すという目的が関係している様に思います。求める商品を探すとき、どんなワードで検索しますか?

  • 商品名 + 品番
  • JANコード
  • ジャンル名(フライパンとか) + 送料無料
  • メーカー名 + ジャンル名

上にあげたどれもキーワード同士を文章化する事がナンセンスだと思いませんか?Googleの検索と異なり、商品検索の場合はコードや機能と言った独立したワードで検索します。やり過ぎはペナルティー対象となると思いますが、ある程度の羅列はこれからも容認されていくと思われます。

但し『スマホでの音声検索』には注意が必要です。上のフライパンの例であれば検索される方は「送料無料のフライパン」と音声入力します。当然、100%マッチは【送料無料のフライパン】との登録が必要です。入力された文字の形態素分析は私が操作できるほどにハードルが下がりました。上記音声入力を検索する際にどう検索させるか、モールの判断によって記載方法の変化を求められるかもしれません。

まとめ

商品名、キャッチコピー、商品説明文、ディスクリプション。ワード検索対象となる項目は小まめに調整をしたいです。更新頻度を増やすと考えた場合、外注という選択肢は消滅していきます。やはり実装必須の項目です。