楽天市場検索アルゴリズム:疑惑から確信に変わった配送伝票番号の記載

楽天市場検索アルゴリズム:疑惑から確信に変わった配送伝票番号の記載

配送伝票番号の速やかな記載で検索順位が変わる?

配送伝票番号の記載を速やかに出来ていますか?
2か月ほど前から怪しいなぁ~と思いながら様々な実験を繰り返し確信に至ったアルゴリズムの事案です。

弊社ではネクストエンジンを利用している為、基本的には配送伝票番号の記載をシステムにお任せしています。
但し、配送期日指定を2週間先から指定できるよう設計したため楽天から「1週間以上にわたって配送伝票番号が記載されてないですよ」とメールが届く事はしばしばありました。そして、決まってその頃に売上が落ちるという事象が発生していました。

確かめるためには『意図的に調整する』事を複数回行わなくてはなりません。
と言う事で(お客様には申し訳ないですが)実験してみました。

実験の方法

意図的に配送伝票番号を記載しないものを下記グループに分けて実行します。

  1. 1日だけ全ての注文に対し配送伝票番号を記載しない
  2. 1日だけ1件のご注文に対し配送伝票番号を記載しない
  3. 3日間1件のご注文に対し配送伝票番号を記載しない
  4. 5日間1件ご注文に対し配送伝票番号を記載しない
  5. 1週間以上1件のご注文に対し配送伝票番号を記載しない

実験結果

結果は次の通りです。

  • 実験1、実験2については全く変わりが無かった。
  • 実験3については受注量が落ちた場合が多かったが上がった時もあったため相関関係は無いと考察する。
  • 実験4については明らかな減少がみられ、配送伝票番号を記載した2時間後に受注量が回復する事案を複数回体験した。
  • 実験5については数日間の明らかな減少があり、実験4と同様に記載後受注量が回復した。

結果からしか見えないのですが、相関関係ありそうですよね。

対策と対応

減少した受注量はかなりな量でした。数字で言えば7割減。

受注量自体を引っ張ってくれるスター商材がある店舗であればそれ程大きく崩れる事はないかもしれませんが、全体を底上げしたい弊社の様な店舗の場合、このダメージは相当デカいと言えます。そして、その原因として集客量が減っていたため、アルゴリズムの変更の要因であると分析しました。

対策としては以下のような感じでしょうか。

  1. 2週間後の配送指示をなくす。または2週間後納品であっても配送伝票を先に作成して登録してしまう。
  2. 記載住所の番地無し等、顧客に聞かないといけない内容がある場合、3日を経過して情報訂正できなければ受注を削除する。
  3. 受注後欠品が判明した場合、代品対応など顧客判断を待たず速やかに受注削除する。
  4. 直送ネット卸を使う場合は即納可能商品だけ出品する。若しくは直送をやめ自社発送に切り替える。

楽天側の意図としては、受注発注で出品してる商品なんかを出させたくないのでしょうかね。
納期が掛かるものについて出せない様な仕打ちをしているように感じます。

自社出荷であれば配送伝票番号を先に発行する事が出来ますが、ネット卸などの代理配送の場合、出荷後に配送伝票番号が届くのでメリットよりデメリットが大きくなるかもしれません。

まとめ

以前記載した在庫数の変動による受注量のアップは以前ほど効果が無くなりました。2か月ほど前から優先順位が落ちた様です。

もうねぇ、運営方法にも関係する項目をコロコロ変えて遊ばないで欲しいと強く願っているのですが…。

まだまだこんな変化はきっと沢山生じるのでしょう。

システム化頑張ろう。