送料無料ライン統一。楽天市場崩壊の序章か

送料無料ライン統一。楽天市場崩壊の序章か

送料無料ライン統一が公式アナウンスされました

金額は税込みで3980円をラインとするとの事。

また「楽天がAmazon倉庫の様に物流を一気に賄うので楽天倉庫に預けてね」というアナウンスもされました。

送料無料ラインについては日本全国離島地区も例外なくとの事。
はっきり言いましょう、無理です。

ウチなんて60サイズを沖縄に送る送料だけで2700円ですよ!
楽天さん、馬鹿じゃないの?

 顧客の買い易さだけを考えた方策、その真意は

3980円と言うラインはエンドユーザー側の購入しやすさを考えて引いたラインなのだそうです。
そう、店舗の運営がどうかなんて全く考えてない線引きです。

例えば利益率が30%だとしましょう。
売上が3980円(税込)だった場合、税引き後の金額から利益を換算すると 1074.6円

式:(3980-398)×30% = 1074.6

楽天市場が大体12%程度インセンティブで持っていくので、これを差し引くと 597円

式:1074.6 – (3980×12%) = 597

597円の粗利益から配送費出せってか!

楽天市場で利益を出そうとすれば50%以上の利益率が必要になる時代が来ると言う事です。
そんな売り場ユーザーも離れますよ。

それなのに何故こんなバカげた施策を決めたのか。
その真意は楽天ポイント市場の拡大にあると考えてます。
つまり、ポイントで買えるからちょっと高いけどいいよね?という奴。

そこを売りにして楽天カードのシェアを広げていこうという思考が見え隠れしてます。
そう考えると、実質楽天さんは楽天市場を育成する事を捨てたと考えてもそう遠くないのではないでしょうか。

今後楽天市場に起こると思われる商品の変化

今後起こると予想される事は次の2点です。

  1. 楽天市場の商品の多くが送料込みの価格になる
  2. 楽天市場内のアイテム数が減る

1は店舗にとったら送料の二重取りが出来る状態になります。
ただし、Amazonと比べればかなり割高になる事は一目瞭然なので多くの方がAmazonへ移動する事でしょう。

2は安価なアイテムが消えていくという事です。
楽天さんの指示に従い楽天倉庫に商品を預けたとします。100円の商品を50個注文いただいた場合、ピッキング料金が50個分掛かります。1ケース50個入りの商品だった場合、ケースで出品していれば購入個数は1ですからピッキング料金は1個分。そんな出品スタイルが増える事でしょう。
その結果として、単品から購入できる安価な商品は出品するメリットが無くなり楽天市場から消えていきます。

じゃぁ弱小な1店舗はどうするのよ

上のような状況が起きた時、楽天ポイントの猛烈な信者でない限りググると思われます。
手数料を取られるモールと手数料を取られない独立店舗。
もちろんポイントや決済方法など至れり尽くせない事が多々ありますが価格は安い(安くできる)。
どっちで買いますか?

商品が安価であればあるほどモールポイントもわずかなものです。
心揺れる購入者は少なくないと予想できます。

そう、弱小店舗は自社ECサイトを作ってGoogleさんと仲良くする方法を探る事です。
きっとこれだけが生き残りの道だと思います。

そんな店舗が多くなれば、巨大モールを利用するメリットが段々と薄れていきます。
Amazonの様に他のサービスとくっ付けて魅力をアピールするか、楽天の様にポイントの優位性を訴えて魅力を訴求するか。
今の所、モールが伝えられる魅力はこの2択しかありません。
利益を得られるハードルが上がればモール内の商品売価はインフレしてくので商品売価では魅力が無くなってしまいますから。

今からでも遅くない!まず自社ECサイトを作りましょう!

実際私もやってみましたが、自社ECサイトを作成する事はそれほど難しくありません。
EC-CUBEで作成してしまえば月額費用も0円です。
Googleさんに認知されて検索順位を取得するためにはサイトの維持期間も重要です。

是非自社ECサイト作ってみましょう!

まとめ

EC業界は現在過渡期(淘汰期?)を迎えています。
『モールに出品して儲からない』そんな時代はすぐ目の前です。
それでも商品をPRしなくちゃなりませんし、売り場は確保しなくてはいけません。

なかなか面倒な感じに動いてますね。
頑張りましょう!